50代で、人生に疲れた方、仕事に疲れた方、その原因と対処法を探ります

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この記事では、50代の人たちが人生や仕事に疲れてしまう原因と、様々な課題に対してどのように解決に向かえば良いのか、その先の人生をいかに有意義に過ごすか、充実したものにするために何を準備するべきなのかをまとめてみました。

こころを軽くするのには、意外にシンプルな解決法がありました。

これまでの人生を過ごしてこられた50代の方々が、今後ますます良い人生を送っていただけますように、この記事が少しでもお役に立つことを願っております。

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人生疲れたと50代が思う理由は

「気力」という言葉があります。「体力」と対比される言葉ですが、体力が体の力であるのと同様に、気力も文字通り「気の力」ということになります。

「気」とはなんでしょうか。

Webで「気とは」を検索すると色々な情報が出てきますがどれも少々難しく、難解な内容になっていますので、もう少しシンプルに考えてみたいと思います。

日常の会話の中でも「気」の文字が使われているケースは結構あります。

「気が立つ」、「気が鎮まる」、「気が休まる」、「気を抜く」、「気が気はでない」、「気が急(せ)く」、「気が長い、「気が短い」、「気が荒い」、「気が優しい」などなど…、ちょっと考えただけでも色々と出てきます。

そのくらい日常生活にとって「気」は身近なもので、いずれも精神や神経の使いどころなどを表すものであるのと同時に、どうやら「気」の状態というのはその結果として具現される行動に先んじるもの、のようです。

その「気」の力が気力ならば、「気力」は行動の原動力のようなもの、と言えると思います。

気力は体力を補うものである、とも言えるかもしれません。

体力の限界とは

よく聞きますよね。

「体力が限界になった。いまは気力でもっているようなものだ」。

共感される方も少なくないと思います。

人は年をとります。

年と共に、体力はある時期をピークに下降線を辿り、40代50代ともなれば体力はかなり落ちてくる年齢となります。

体力の減退とは裏腹に、社会的な立場は向上しそれに伴って責任も増えていきますので、のんびりしている余裕はありません。

落ちた体力を補うため気力を充実させて、疲れた体に鞭打って日々がんばっているわけです。

ちょっと考えれば大変な中でも非常に充実した世代であるはずの50代ですが、実は別の局面もあります。

定年を迎える

それは「もうすぐ定年」ということです。

少し前、本当に少しの世代までは、会社人間を定年までがんばれば、その後はまあまあ安泰な老後が待ってくれていました。

今の50代はそういう訳には行きません。

近年では65歳までそもそもの定年が引き上げられたり、雇用を延長する制度を適用している企業や団体も増えてきています。

が、適用には色々と厳しい条件や制約がある場合もあり、多くの方は60歳の定年に向けて準備を始めなければならない時期ということになります。

さらに、長く続く不況の影響で年収も伸び悩んで日々の生活のために右から左へ消えていく給与、そのため貯蓄も潤沢にはなく、定年後に再就職をしようにも好条件はあまり期待できない状況で、老後の不安もあります。

50代が人生疲れる理由

社会へ出た当初、気力体力ともに充実し、未来への希望に燃えていたはず。豊かな人生を夢見てがんばってきた自分。

いつの間にか思い描いた未来絵図を追い越してしまい、待っていたのは厳しい現実。責任ある仕事を任されていたと思っていたのに、その実は新入社員でもできる仕事だったことに気付く自分。

次々に昇格していく同期や後輩を眺めているうちに、出世街道からはずれていたことを受け入れざるを得ない自分。

年齢との兼ね合いからそれ以上の昇格が望めないことにある時気付いても、年齢が年齢だけにやり直しもきかず、転職を考えようにも好条件は期待薄。

50代で、人生に疲れた方、仕事に疲れた方、その原因と対処法を探ります

マズローの欲求五段階説を現代社会に適用するのは少々無理があるかもしれませんが、仮に正としてあてはめるならば、50代はピラミッドの頂点にいなければならないはずなのに、実際は低次の欲求すら満たされていない位置にいた、ということになるのでしょう。

社会的にも登り詰めることができず、家庭的にも色々な問題が山積み。

それでも一家の大黒柱として逃げるわけにもいかず、そういう色々によって50代は次第に人生に疲れてしまうわけです。

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ネガティブからポジティブへ

ネガティブ思考の罠

人生に疲れた人々が日々の様々な悩みや厳しい現実に相対しているうちに、心はどんどん痩せていきます。

「どうせ」とか「何をやっても無駄」というのが口癖となり、いつしかすべてのことに否定的に考えるようになります。

これがいわゆる「ネガティブ思考」です。

ネガティブ思考を日常的に繰り返すことで、人間性自体も「ネガティブ人間」になってしまいます。

一度ネガティブ思考に陥ってしまうと、なかなか簡単には抜け出せるものではありません。

特に50代ともなれば、そこに至るまでの経緯や状況なども単純ではなく、根の深いものに基づいています。

「自分なんて」という考えが増大し、本当につまらないことでも、あらゆる場面で他人の方が良く思えてしまいます。

「羨ましい」と思える間はまだマシで、次第にそれは、「妬み」という感情になっていきます。

こうして深みへとはまっていくのです。

ポジティブ思考への切り替え

これではいけない、もっとポジティブに生きなければ、とある日に思い立ちますが、はてどうすれば良いのだろうか。

ポジティブに生きるにはどうすれば良いのでしょうか。

ポジティブな人と言えば、その筆頭は間違いなく「少女パレアナ」でしょう。

パレアナは孤児に預けられた子供でしたが、あるとき村に養女として行くことになります。悲しく寂しい孤児であったのにも関わらず、どんなことでもポジティブにとらえ前向きに生きていくことで、周りの人たちをも幸せにしていく、という物語です。

もちろん青少年向けの物語ですので、大人にこそ読んでいただきたい、とおっしゃる方もおられるようですが、50代がこの物語を読んですっかりポジティブになることは、残念ながら期待できません。

一旦ネガティブ思考に陥ってしまうと、どんな美談でも「子供向けの絵空事」以外には思えないものです。

「人生をポジティブに生きる」等の講演や、関連の書籍に謳われることのひとつに、

「人の悪いところは見ないで良いところだけを見ましょう」という内容があります。

確かにこれは一理あると思います。

ある程度は効果があるかもしれません。

社会生活の中では、人間関係によるストレスも非常に大きなウエイトを占めています。人によってストレスを与えられていることが多いのです。

そうであるなら、苦手でキライでどうしようもくイヤだった人に「こんな良いところもあったんだ」という新たな発見ができれば、その人に対する感情がそれほど嫌なものではなくなる可能性があります。

その人に対する苦手意識の軽減もさることながら、そういう考えが持てた自分に対して良い感情を持つことができるようになります。

これはポジティブな生き方に近づいている、と言えるかもしれません。

でも50代が抱える根の深い要因は人間関係だけではありません。

この方法もある程度しか効果を発揮しないでしょう。

さらに効果のある方策が求められます。

マーフィーの法則

50代で、人生に疲れた方、仕事に疲れた方、その原因と対処法を探ります

「マーフィーの法則」という有名な書籍があります。

パンが床に落ちるときはなぜかバターを塗った方が下になる、とか、傘を持っていない時に限って雨が降る、などなど。

「得てしてこうなる」、言い換えれば「期待と反対のことが起こる」という、どちらかと言えば皮肉な意味に一般的には捉えらることがありますが、実はその主眼は「常に最悪の事態を想定せよ」ということです。

何か行動を起こす場合は、常に最悪の結果を想定しておく、というものです。

そうすれば、ネガティブ思考の原因となる期待した良い結果とのギャップは感じないですみますし、そもそもそんなに毎回、最悪の事態になることはないので、いつもいつもがっかりしないで済みます。

もし、万一想定した最悪の事態になったとしても、「ほーらやっぱり」ととらえることができます。

その際に出てくるのは多分、「笑い」、ではないかと思います。

これが重要なポイントです。

この事態は、冒頭述べた「どうせ」とは明らかに異なります。

「どうせ」は、望ましい状態を期待しているから出てくる感情ですが、最悪の事態を想定しておいて、その通りになった時に出てくる笑いとは異なっていることをご理解いただけると思います。

このように少しずつネガティブの深淵から上がっていく方が、根の深い悩みを持つ50代には現実的な解決策と言えるかもしれません。

もうひとつ、マーフィー博士の言葉をお贈りします。

「あなたが諦めてしまわない限り、奇跡は必ず現実になる」
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仕事や家庭における将来を考えてみよう

訪れる「定年」

50代には「定年」が控えています。

これは避けられない現実です。

60歳、運よく65歳まで延長雇用が可能だったとしても、そのあとには「定年」が必ずやってきます。

この時点で考えなければならないことがいくつもありますが、まずは大きな選択として、このまま会社員として勤めあげるか、もしくは早めの転身を図るか、ということです。

少し前までは「寄らば大樹」。会社生活をいかに全うするか、が最大の課題であり、極めて普通の考え方でした。

どんなことがあっても、とにかく定年まで勤めあげれば一応安泰した老後が待っていました。

それは年金の原資が潤沢だったから、です。

日本の経済を牽引したと言われる団塊の世代は、あらゆる面で日本を支えていました。

年金制度もその例外ではなく、団塊の世代が現役だった頃はその方々が年金の原資も稼いでくれていました。

そして時は過ぎ、いまではその世代は70歳前後となり、800万人以上もの人たちを、今度はその下、50代以下の世代が支えることになりました。

年金に頼れるか

50代の人たちが年金生活になった時はどうでしょうか。

少子高齢化が叫ばれて久しいですが、実際1975年前後をピークに出生数は下降を続けています。

(以上「人口動態統計」から引用)

50代で、人生に疲れた方、仕事に疲れた方、その原因と対処法を探ります

図:「日本の出生数」厚生労働省

これがどういう意味かと言えば、50代の年代は、安定した老後の生活を、年金だけで賄えるとは少々期待しにくい、ということかと思います。

年金のお話が膨らみましたが、50代が「この先」を考えるにあたり、年金制度の不安は軽視できない問題であることには違いないと思います。

ということになれば、老後の生活を差し迫った問題として考えなければならない50代としては、まずはどのように生活資金を得ていくか、を真剣に検討する必要があるということになります。

給与労働者は、何と言っても安定しています。やり甲斐や、社会に対する貢献度、社内の人間関係がどうあれ、毎月決まった報酬、また年二回の賞与を得ることができるのは大きな安心感です。

でも、多くの方は、その一見安定した状況で日々を繰り返すことで、ある意味安心してしまいます。

会社は「その先」のことは面倒は見てくれないという現実を、多くの場合気が付かないか、目をつぶってしまいます。

と、暗くなることばかり考えていても始まりません。

会社生活がもうすぐ終わりになるのは避けられない現実ではありますが、長命を授かった方々は会社生活より長い人生がそのあとに待っています。

せっかく与えられた人生ですので、定年後をどのように生きていくか明るい気持ちで考えたいと思います。

そこで必要になってくるのが、「ポジティブ思考」というわけです。

全てのことを極力前向きに明るく捉えて、様々な要素を棚卸をしてみましょう。

将来どのようになりたいか、をまずはイメージしてみましょう。

仕事はどうなっているか、家庭は、家族はどうなっているか、将来をイメージしてみましょう。

現時点は厳しい日常があるかもしれません。

明るい将来はイメージしにくいかもしれませんが、そんな時に良い言葉があります。

「最悪だったあの時から比べれば今はまだマシ」

色々な辛い経験、辛い時代を通り過ぎてきた50代の方々は、今よりもっと辛い時代もご経験されておられると思います。

日々どんなに辛いことがあっても、その頃と比べれば大したことはない、と考えれば気分が楽になるものです。

仕事でも家庭内でも同様で、逆説的ではありますが日々を前向きに生きるために良い言葉だと思います。

将来を描いてみる

明るく考えられるようになりましたら、様々な要素について将来像の模索をしてみましょう。

まずは仕事。前述しましたように、定年後に安泰な老後を過ごすことが期待できにくいとするならば、何かをしていかなければなりません。

自分には何ができるのか、を、とにかく可能な限り書き出してみると良いかもしれません。

パソコンやスマホではなく、実際に手で紙に書き出してみることが重要です。

「文字を書く」ことは、脳の活性化につながるとのことで、ここではお話が横道にそれるので割愛しますが、

そのような効果もあるそうです。(「文字を書く_脳」で検索いただくと情報がたくさん出てきます)

脳への好影響もさることながら、実際に手で書いたものは記憶に残りやすいのは、日常なんとなくお感じになられることがおありかと思いますので、将来像を書くことはその意味でも重要だと思います。

そして家庭と家族。

こちらが先であるべきでした。

人間生活と社会生活はしばしば混同されてしまうことがあり、さらに社会生活と会社生活も混同されてしまうことが多いと思います。

従って、会社生活が人生を考える上で筆頭になってしまう傾向がありますが、家庭と家族が一番であるべきだと思います。

何のために仕事をするのか、と考えれば答えは明白だと思います。

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家庭、家族、仕事ともこの段階では夢のような物語や理想でも構わないと思います。

マーフィー博士が言われるように、「諦めなければ奇跡は必ず現実になる」からです。

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将来像を実現するには何が必要か考えてみよう

「物心ともに」という言葉があります。

文字通り「物理的」「精神的」「の両方」という意味ですが、物事を考えたり準備したりする上で、この両面について配慮しておく必要があるという際に使われます。

これから理想とする将来の実現に向けて準備していかなければならない50代は、まさに物心ともに色々と考えていく必要があるというわけです。

将来像を実現する準備

何をどのように準備していけば良いでしょうか。

それでは「物」の方から考えていくことにしましょう。

この先いったい何が必要なのかを、まずはリストアップしてみましょう。

書き出す時は手書きをおすすめします。

最近はパソコンやスマホを使うことが多くなって、めっきり「字を書く」ことが減りました。

「書く」という行為は、もちろん人間だけに与えられた能力であって、脳が活性化すると言われます。

文字は記号の組合せによって構成されていますので、パソコンやスマホで文字を呼び出すのとは全く異なるプロセスとなります。

書いたものは記憶に残りやすいことは、日常経験されることも多いところです。

ということで、自分をとりまく状況やこれから必要となることや、もの、などを書き出してみましょう。

国内の経済情勢、自らの経済状況、現在貯えているお金、差し当たって必要となるお金、将来的な資金計画、近隣の環境、自分の社会的な立場、家族の状況、などということになるでしょうか。

心とお金の準備

続いて「心」の方を考えてみましょう。

心に関係するもの、精神的なものを棚卸すると、理想、心構え、こだわり、あきらめ、というあたりが浮かんでくるように思います。

「あきらめ」はお世辞にも良い感情ではないですし、この時点では何も諦める必要はないので、敢えてここでは除外しておきましょう、

ところでこう考えてみると、「物」の方はいくらでも出てくるのに、「心」の方は意外に出てこないですね。

詰まるところ、「心」の方は、「精神」の一語に換言され、集約されるということなのかもしれません。

精神さえしっかりしておけば、心の準備はできるということなのだと思います。

難しいことではありますが、将来に向かって大切なことです。

という前提において「物」の方を改めて眺めてみると、「お金」「経済」に関するものが多くなっているかもしれません。

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将来を考えるにあたって必要なものの筆頭は、お金と書かれる方が多いのではないかと思います。

特に50代となれば、社会的な立場が上がっていく分、それに伴って支出も増えていきます。

年金の問題も軽視できません。

50代には、潤沢な年金は期待しにくいでしょう。

もう少し言葉を選べば、期待しないでおいた方が無難、ということになると思います。

退職金にしても、その後の生活がすべて賄えるほど頂ける方は希だと思います。

この二つの問題は、老後の大きな不安につながっています。

お金についてはそのくらい将来を考える際に必要なもので、同時にそれを調達するために相当な尽力が必要なものであるわけですから、逆に言えば、お金がないから無理ということで、諦める理由の筆頭になることも多いと思います。

これはあまりにも真理であり正論であり、こう考えてしまうと先が続かなくなってしまいますので、ここでは敢えて、なんとかなるものだ、と考えて先に進むことにしましょう。

理想の姿をリストアップ

ここからは将来の目標、理想の姿を考えていきましょう。

とりあえずは何も余計なことは気にしないで、とにかく自分ができること、やりたいことをリストアップしてみましょう。

子供のころからの夢、将来やりたいと思っていたけどいまはまだできていないこと、まずは何のしがらみもこだわりも持たず、とにかくリストアップしてみましょう。

リストアップができたら次に、その中で本当に現実的にできそうなものを考えてみましょう。

ここでひとつ重要なポイントがあります。

「ポジティブに考えること」です。

ここでネガティブ思考に囚われていると、多分この時点でほとんどが消えていくでしょう。

マーフィーの法則で著名なマーフィー博士の言葉に、「あなたが諦めなければ奇跡は必ず現実になる」というものがあります。

また、いまの状態は理想とか目指している将来像ではないかもしれませんが、「将来像とは違う」と考えるのではなくて「理想とする状況になりつつある」と、現状を経過とかプロセスだと考えるべきだ、という言葉もあります。

様々な課題をポジティブに捉え、モチベーションを維持するのに大切でな、大変良い言葉だと思います。

そうしてポジティブに考えていくと、ここでリストアップしたものはほとんど消えないかもしれません。

具体的なスケジュールを立てる

次に大切なことは、それを具体的なスケジュールに載せる、ということです。

将来を考えることは間違いなく人生の大きなプロジェクトになるわけですから、長期、中期、短期に分けて具体的なスケジュールを立てることが重要です。

スケジュールに載せて具体化しておけば、リストアップした項目は全て現実にすることも不可能ではないと思います。

このように考えていくと、将来像を実現するために必要なものは、「長期、中期、短期の計画」と「諦めない心」ということになると思います。

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将来像の実現が可能かどうかを検証して、前に進む

「ベストを尽くす」と「がんばる」の違いって何だと思われますか?

スポーツ大会などで、選手たちに対して、

「みんな、やるだけのことはやってここまで来た」

に続く言葉として、

「大会ではベストを尽くしてこい!」

と言われるのと、

「大会ではがんばってこい!」

と言われるのでは、送り出される選手たちはどのように感じるでしょうか。

ちょっと聞けば同じように感じるかもしれませんし、そこまで気にする人も少ないのかもしれませんが、お話の流れの都合上、この違いについて触れておきたいと思います。

「ベストを尽くしてこい」というのは、言い換えれば「持てる力を存分に発揮してこい」という意味になります。

つまり上限は「持てる力」であるということになりますが、それに対して「がんばってこい」というのは、「勝利に向けてがんばってこい」という意味であり、持てる以上の力を発揮してこい、という意味になります。

スポーツの大会では、往々にして実力以上の結果を出すことが求められますので、「がんばってこい」と言われることが多いと思いのではないかと思われます。

実現可能なレベルの見極め方

これに似たようなお話で、「無理」と「無茶」にもまた微妙な違いがあります。

「無理」は、体力を含む能力を多少超えていたとしても、なんとか実現可能なレベルですが、「無茶」は、能力や体力などを途方もなく大きく超えており、およそ実現不可能なレベルということになるでしょう。

日常の会話の中でもこの両者は適確に使い分けられているように思います。

「無理しないでね」と優しく言われるのに対して、もう一方は「お前、無茶なことするなよ!」という感じの、自然と厳しい言い方になるでしょう。

50代の方々が、将来に向けて準備をしていかなければならない項目を、実現可能か否かひとつひとつ検証していくにあたり、この2種類の違いについて正しく理解していただく必要があると思われ、敢えてお話させていただきました。

そしてここでさらに必要になるのは、ポジティブに考えていく、ということで、そのためにこのお話を踏まえていただく必要もありました。

これまで述べた考え方をあてはめて、社会的環境、経済的な状況などを総合的に考えていただくとなると、50代の方々は、「多少無理をしてでも、がんばる」、という心意気で各項目が実現可能かどうか、を検証していただくことになるでしょう。

その経過で、実施できるか否か、というよりも実現すべきか否か、をどうしても決められず悩んでしまう項目も出てくるかもしれません。

どちらが正解かではなく、どちらかを選ばなければならないこと、50代の方々であればこれまでの人生においても数多く遭遇してきたに違いない事態です。

そんなときに役に立つ決め方があります。

「やって後悔するか、やらずに後悔するかを考えること」です。

野球で例えれば、バッターボックスに立って、まさに相手投手がこちらに向かってボールを投げようとしている場面で、バットを振るかどうか、です。

50代で、人生に疲れた方、仕事に疲れた方、その原因と対処法を探ります

バットを振れば、ヒット、もしくは運が良ければホームランが打てるかもしれませんが、空振りして三振するかもしれません。

バットを振らなければ、フォアボールで出塁できるかもしれませんが、見逃しで三振するかもしれません。

バットを振って後悔するか、バットを振らずに後悔するか、どちらが後悔として大きいか、を考えることです。

非常に悩ましい事態ではありますが、こうして考えておけば少なくとも前に進むことができますし、起きた事態を前向きに捉えることができます。

そうしてひとつひとつ検証して、「実現可能」となった各項目について各項目を「短期」、「中期」、「長期」で具体的にスケジュール化していきます。

この時点ではご自分でも驚くほど前向きに、ポジティブになっていることに気が付くことと思います。

ご自身が諦めなければ、理想は必ず現実になるというマーフィー博士の言葉もあります。

自信を持って、一歩、踏み出しましょう。

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まとめ ~ 人生に疲れた50代の方々への課題解決法 ~

ここまで、

  • これまで人生をがんばってこられた50代の方々が、なぜ人生に疲れてしまうのか、その理由、
  • 課題を解決していくためにポジティブに考えることの重要性、
  • 諦めない意思を持ち、モチベーションを維持するための心構え
  • 課題を解決するための方策
  • この先の人生を明るく楽しく生きていくための目標の立て方
  • 目標や項目を具体化するためのスケジュールの立て方

などについて、様々な方々の言葉や書籍を引用しながらまとめてみました。

もっと具体的で実践的なことまで書きたかったのですが、抱えている課題や解決方法も人それぞれ、千差万別かと思われ、敢えて具体的な内容ではなく、原因の捉え方、解決の方策案についてご紹介させていただきました。

一人の人には、一つの人生があります。

つまりは人の数だけ人生があります。

抱えている課題は千差万別かもしれませんが、ひとつ絶対的な共通事項があります。

それは、「人生は一度きり、やり直しはできない」ということです。

クルマ等で道を走っている時を思い浮かべてください。

ある時、前方に分かれ道が迫ってきました。

カーナビを見れば、片方は太い道ですが、少し遠回りのようです。

片方はまっすぐの一本道ですが、崖の際を通る細い道のようです。

さあ左右どちらの道にするか。

またある時は、メイン道路が大渋滞でぜんぜん進まない状況で、ふと見ると脇道があります。

少し遠回りのようですが、目的地まで行けるようです。

このあとメイン道路が空けば、スピードも出せるし距離も近いけど、このまま渋滞していたら時間がかかってしまう。

さあメイン道路をこのまま行くか、脇道に逸れるか。

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50代が抱える課題に比べるととても小さいかもしれませんが、こんなところにも人生の選択はあります。

また、敢えてこのお話をさせていただいたのは、「やり直しが利かない」身近な実例でもあるから、です。

全く同じ時間帯、同じ状況でふたつのことを試すことは不可能です。

同じように、長い人生の中には様々な課題を解決するために都度、このような分かれ道を選択しなければならない場面が何度も何度もやってくるでしょう。

課題や選択において、どんな時でもポジティブに前向きに捉え、後悔しないように進めること、絶対に諦めないこころで対処すること、そのようにしていけば結果は常に「最良」ということになるでしょう。

疲れた50代のあとは元気でハツラツとした60代、幸せな70代を迎えていただきたいものです。

仕事
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